【人事業界トピックス】目標・目指したい先輩上司が「いない」約6割、〈 入社半年・2年目社員の意識調査 〉

  • 2018年10月18日
  • 2019年5月30日
  • その他

日本能率協会(JMA、東京都港区)は、去る10月5日に『入社半年・2年目 若手社員意識調査』と題したリサーチ結果を発表しました。

調査方法はインターネットで調査期間は2018年9月12~14日、調査の対象は中途採用の正社員並びにパート・アルバイトを除いた全国の20歳~29歳までの勤続年数が3年未満の会社員400人で、その回答者の内訳は、勤続年数1年目(入社後半年)と2年目が各々200人、また男性が141人で女性が259人となっています。尚、回答者の勤務先企業の構成は、従業員数1,000人以上に勤務の人が137人、999~500人の企業が48人、499~300人の企業が42人、299人以下は173人でした。

目標・目指したい上司が「いない」が6割近く

先ず、現在所属している職場に目標にしたい人や目指したい上司がいるかを尋ねたところ、「いる」が43.0%、「いない」が57.0%との結果になり、「いない」が14ポイントほど上回りました。

ここでの「いる」と「いない」の回答者毎にその転職意向を調べたところ、目標にしたい人が「いる」と答えた人の場合は、「転職することは考えていない」が57.6%だったのに対し、「いない」の場合は38.6%と19ポイントもの差がありました。

これは言い換えれば、目標にしたい人が「いない」場合は「いる」場合よりも多くの回答者が「転職を考えている」ということになり、「いない」と答えた人の中では、現在、転職活動をしている、もしくは検討しているとの合計回答が6割を超える勢いでした。

また、転職や退職をせずに現在の会社に引き続き在籍している理由の1位は、同率(18.8%)で「プライベートを充実させられる環境のため」と「人間関係が良好で伸び伸びと働けているため」となりました。即ち、新人社員が職場に留まるか否かの鍵は、「プライベートと人間関係の良し悪し」ということになりそうです。

更に、仕事内容に関して「とても満足~やや満足」と答えた人は61.5%で、会社組織に対しても「とても満足~やや満足」との回答は52.0%と、共に半数を超える結果となりました。

こうした仕事や会社への満足度が高い人は、併せて「社会の役に立っている」と考えている割合が91.5%と極めて高いことも判明しました。一方で、仕事内容・会社組織に対して「とても不満~やや不満」と回答した人の合計も2割を超え、現状に満足していない入社間もない若手社員も一定数以上は存在している模様です。

最後に、現在の職場での心境を漢字一文字で表現してもらった結果、1位が「楽」(32票)、2位が「苦」(27票)、3位は「安」と「疲」(各14票)となり、ポジティブで明るい印象とネガティブで暗い感情を表す漢字が交互に上位となりましたが、昨今の若者の特徴である、真面目だが大人しくてプレッシャーに弱く過度の挑戦は行わない、といった性格が良く表れていると云えるでしょう。

尚、日本能率協会のKAIKA研究所所長の近田高志氏は、この調査とその結果に関して以下のようなコメントを付しています。

「今回の調査は、入社から半年ないし1年半が経過した若手社員が、どのような心境で仕事に取り組んでいるかを探ることを目的に行いました」、「仕事や会社組織に満足している方が半数を超えている一方で、不満を感じているとする回答も一定数あることが確認できました」、「職場に目指したい上司、目標とした人がいるかどうかが、転職意向に影響していることが分かりました。また、仕事や会社組織に満足している人は、自分の会社が社会の役に立っていることを実感できているということも確認できました」

 

若手社員は丁寧な対応を望む傾向が強い

日本能率協会によれば、同会が本年(2018年)4月に実施した『2018年度 新入社員意識調査』において、新入社員はプライベートを優先したいという希望が強く、先輩上司への要望としては「傾聴」・「丁寧な指導」・「意見・要望に動いてくれる」等の丁寧な対応を望む声が強かったそうですが、同様の傾向が今回の調査にも表れているそうです。ちなみに、入社早々の気持ちを表現した漢字一文字は「新」・「挑」・「努」がトップ3でしたが、半年から2年程度の社会人経験を経た結果、「苦」や「疲」を挙げる人が増えたことになります。

 

目指したい人の存否が、若手社員の転職意向に大きく影響

この調査結果からは、目指したいと思える人が職場にいるか否かで若手社員の転職意向に大きな影響が出るとの分析が可能ですが、このことは普遍的で本質的な問題でもあり、何時(いつ)の時代でも、何処(どこ)の職場にも当て嵌まることだと思います。

しかし、目指したい身近な先輩や目標としたい尊敬できる上司の存在が若手社員にとって必要なのは今も昔も変わらないことでありながら、昨今では旧来に比べて、目標としたい人・目指したい先輩上司やメンターとかロールモデルといった表現に値する人物が、会社内において減少傾向にあるということなのでしょうか‥‥!?

かつては必ず職場内において、厳しいけれども仕事のできる先輩に憧れてみたり、色々と仕事の意義や会社の未来を語ってくれる上司がいて尊敬の念を抱いたものですが、時代と共に先輩や上司の側の考え方・仕事ぶりやその役割も変わってきているでしょうし、若手社員側の受け止め方や感性にも変化が起きていることから、この問題(目標となる人が少ない ⇒ 転職を考える)の解決は大いに難しいことであり、今後、益々企業の側にとって社員の定着と育成上の課題となっていくと考えられます‥‥。

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